写真掲示板 [日淡会]
2020年12月 過去記事



タビラ類の謎 / 西村

写真は2020年12月12日にささき君と採集した個体です。この場所は↓です。
https://tansuigyo.net/a/gao/sk-2015-07.html 三重県にキタノアカヒレタビラは要らない / 西村 2015/07/01 (水) 00:12」
ここのタビラ類は、2015年に記載論文を確認し、キタノとしましたが、再同定することにしました。

2020/12/31(木)20:49 No.6146 
Re: タビラ類の謎 / 西村
2007年にタビラ種は5亜種に分類されました。識別方法は記載論文の↓24ページに記されています。
https://www.kahaku.go.jp/research/publication/zoology/s1/01_Arai_et-al.pdf

4a.背鰭分岐軟条数10。雄の背鰭の縁は灰色で、産卵期は臀鰭の縁が白色。→シロヒレタビラ
4b.背鰭分岐軟条数10未満。→5
5a.背鰭分岐軟条数8。→イチモンジタナゴ
5b.背鰭分岐軟条数は通常9。→6
6a.臀鰭分岐軟条数8。雄の背鰭の縁は黒色。→タナゴ
6b.臀鰭分岐軟条数は通常9。雄の背鰭の縁は黒色。→7
7a.産卵期の雄は臀鰭の縁が白色。雌成魚の背鰭に黒斑がある。→セボシタビラ
7b.産卵期の雄は臀鰭の縁が赤色。雌成魚の背鰭に黒斑がない。→8
8a.幼魚の背鰭に黒斑がある。→ミナミアカヒレタビラ
8b.幼魚の背鰭に黒斑がない。→9
9a.卵は楕円形で短い。長径と短径の比率1.4〜2.2。総脊椎骨数が少ない36.0±0.6(平均±標準偏差)。→アカヒレタビラ
9b.卵は楕円形で長い。長径と短径の比率2.0〜3.3。総脊椎骨数が多い37.0±0.6(平均±標準偏差)。→キタノアカヒレタビラ

翻訳が怪しいところもありますが、検索表はこんな感じだと思います。これを見てアカ、ミナミ、キタノの成魚を、
どうやって同定しようかと困りました。その心境と口髭が使えると思ったのが↓です。
https://tansuigyo.net/a/gao/sk-2015-06.html Re: 山形県のタナゴさん / 西村 Email 2015/06/14 (日) 03:47」

口髭の長さに注目して下さい。キタノだけが短いことがわかると思います。
シロヒレタビラ タロベエ.2013.05.20 https://tansuigyo.net/a/gao/T20130520143713.jpg
セボシタビラ ますなが.2012.10.17 https://tansuigyo.net/a/gao/T20121017003331.jpg
アカヒレタビラ ガヤ.2014.12.29 https://tansuigyo.net/a/gao/T20141229140504.jpg
ミナミアカヒレタビラ 西村.2016.02.29 https://tansuigyo.net/a/gao/T20160229070336.jpg
キタノアカヒレタビラ MKT.2015.06.13 https://tansuigyo.net/a/gao/T20150613184119.jpg

記載論文の口髭長/眼窩径は、シロlong(32.1±8.4%)、セボシlong(38.1±8.4%)、
アカlong(35.8±6.5%)、ミナミlong(24.3±8.6%)、キタノshort(18.7±7.8%)です。

ということで、2015年7月に三重県のタビラを記載論文を基に同定を試みました。
検索表4の背鰭分岐軟条数は10は見つからず、私が捕った個体は9で、オイカワムツさんが貼って下さった個体は、
https://tansuigyo.net/a/gao/T20150628094126.jpg 8でした。8はシロやセボシに無い計数です。
一部省略して、検索表8ですが、幼魚で背鰭に黒斑が入ったものは見つかりませんでした。それによってアカとキタノに絞れます。
卵と総脊椎骨数は確認していませんが、両亜種は口髭長/眼窩径が随分と違います。アカのように長くなく、キタノのように短いです。
これでキタノとしても良いのですが、タナゴ類は交雑も考えないといけません。背鰭分岐軟条数に8がいることから、
シロやセボシとの交雑であれば、最小値が出ることはないだろうと想像しました。幼魚に黒斑は無いことから、
ミナミとの交雑は無いだろうと判断しましたが、1個体だけ極薄くあるものがいました。 https://tansuigyo.net/a/cb/m-1103.jpg
記載論文のキタノのパラタイプも、微かに色が変わっているように見えるため、この程度は問題が無いと思いました。
口髭は基本的に全て短いように見えましたが、実測していなかったため、この部分の確認は怠っていました。

2020/12/31(木)20:50 No.6147
Re: タビラ類の謎 / 西村
2020年12月12日に持ち帰った6個体の口髭長/眼窩径を測ってみました。
体長29.5mmは幼魚と言っても良いと思いますが、背鰭に黒斑はありません。
ささき君はもっと小さな個体を採集していましたが、それにも背鰭に黒斑はありませんでした。
口髭の確認自体が困難で、たぶんこれだろうなと推定するしかなく、正確に測れたとは、言い難い個体もいましたが、
確り測れた個体もいました。結果は10.3〜17.9%です。確率からキタノと言っても良い数値です。

なぜ再同定しようと思ったのか。「伊藤他 三重県北勢地域における国内外来タビラ Acheilognathus tabira 類の確認と遺伝的特徴
2020年度日本魚類学会年会(ウェブ大会) 2020年10月31日 日本魚類学会」というポスター発表があったからです。
それよると三重県北勢のタビラは、ミナミアカヒレタビラ北陸系統とシロヒレタビラ近畿-山陽系統の混合集団のようです。
ただ、mtDNAの結果なため、交雑していても、どちらかのハプロタイプしか検出されません。雑亜種集団の疑いが強いと思います。
2015年にオイカワムツさんが捕ったタビラと、2020年のポスター発表の場所は、おそらく同水系だろうと想像しています。
ポスター発表にあった幼魚の背鰭に黒斑はありませんでした。魚類学会のコアタイムでZoomによる質疑応答があったので、
そこで伊藤さん(面識があり当掲示板にも投稿してくれたこともあります)に、30〜40分ほど質問させてもらいました。
要約すればmtDNAを調べただけで、形態は全く確認していないので、わかりませんということでした。

これらをまとめると、形態はキタノに極めて近いが、mtDNAはミナミ・シロ・交雑?です。
仮にキタノが交雑していても、mtDNAがミナミやシロと出る場合があります。
mtDNAだけではなく、核を調べないといけません。ただ、24個体の結果なため、確率的には低いでしょう。
ミナミ・シロ・交雑?だけだとしたら、どうして背鰭分岐軟条数8がいたり、幼魚の背鰭に黒斑がないのでしょう。
形態はキタノなのに、私が図らずも記載論文の検索表が、使えないという証明をしているのでしょうか。

気になることがまだあります。ミナミの模式産地は石川県の木場潟です。
木場潟周辺自然環境調査(2020年3月)の環境DNA分析(11ページ)↓によると、
https://www.city.komatsu.lg.jp/material/files/group/17/kibagata_2020investigation.pdf
ミナミは見つからず、キタノ(最大相同率98.9%)だけが見つかっています。
謎が深いです。ミナミは絶滅してキタノに置き換わった。そうであれば雑亜種化でキタノも検出しそうです。
ミナミを新亜種記載した際に使ったものは、秋田〜新潟県から木場潟へ移入されたタビラだとすると、
ミナミとして分析の基準にしたmtDNAのサンプルデータは、秋田〜新潟県のタビラ(キタノ)という疑いもあります。
コアタイムに参加されていた方が、環境DNA分析でミナミとキタノは、誤った判断に成りやすいかもと仰っていました。

ここまでたくさん書きましたが、まだ結論が出せません。
もしかすると、オイカワムツさんの場所と、伊藤さんらの場所は、違う可能性すらあります。
分類は形態を基にしているため、そこを重視すればキタノですが、遺伝とは不一致のようですから、
タビラ類(ミナミアカヒレタビラ, シロヒレタビラ, キタノアカヒレタビラ, or 雑種)としておきます。
ご投稿と場所を教えて下さったオイカワムツさん、考察に知恵を貸してくれたささき君、ありがとうございました。

2020/12/31(木)20:50 No.6148
Re: タビラ類の謎 / JFish
この年の切り替わり時に、すごいディープな記事を読んでしまいました(^_^;)

いつもながら、タナゴの同定は熱いですね!(>_<)

ただ、最近は、タナゴの投稿がずいぶん減っているように思うので、寂しい限りです。

来年は、この掲示板にもっと花?が咲くように、私もタナゴの記事を投稿できるように頑張ってみますね!(((*≧艸≦)ププッ

2020/12/31(木)23:51 No.6149
Re: タビラ類の謎 / 西村
JFishさん。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。コメントありがとうございます。
放流する人がいなければ、移入タナゴのことなんか、気にしなくても良いのですけどね。
私のタナゴ熱は20年くらい前にだいぶ冷めたので、それが投稿して下さる方に伝わっているかもしれません。
極彩色のタナゴを見ても、素直に美しいと思えず、その背景にある問題が頭を過るので、冷静に見てしまいます。
婚姻色は雄なので、男が女を誘惑するために、ケバケバの化粧をして、それを見て美しいって想像すると…。捻くれてますね。

2021/01/01(金)15:33 No.6150
再びの八重山・予告編 / white-wings@熱帯中毒者

先行しますが、へんなやつが採れました

2020/12/30(水)11:10 No.6140 
Re: 再びの八重山・予告編 / 西村
予告ありがとうございます。本編も楽しみです。イネゴチかミナミイネゴチだと思うのですが、
魚類検索3によると、両種の違いは鰓耙数と、間鰓蓋部に皮弁があるかないかです。
何となく皮弁があるとされる、ミナミイネゴチのようにも見えますが、確認できる写真はないでしょうか。
ネット検索すると、沖縄島や八重山で捕れたものは、分布同定でミナミイネゴチにしちゃっている感じがしますが、
イネゴチは分布域が広いのと、台湾にもいるようなので、八重山でも識別形質を確認する必要があると思います。
2020/12/30(水)17:40 No.6142
Re: 再びの八重山・予告編 / white-wings@熱帯中毒者
西村様。
暫定同定ありがとうございます。
とりあえずまだ生かしてありますので、写真は撮れるかと思います。
間鰓蓋部に皮弁ですか…。腮のアップで良いでしょうか?
2020/12/31(木)00:48 No.6143
Re: 再びの八重山・予告編 / 西村
写真はイネゴチと同定した個体ですが、矢印の場所付近に皮弁があるとミナミのようです。
微妙ながら↓は皮弁があるように見えます。
https://www.fishbase.se/photos/PicturesSummary.php?ID=15197&what=species

2020/12/31(木)06:43 No.6144
Re: 再びの八重山・予告編 / white-wings@熱帯中毒者
西村様。
写真ありがとうございます。
やや下側に、三角形の皮弁のようにみえるものが1つありますね。
写真はとれましたので、また…
2020/12/31(木)08:18 No.6145
クロダハゼ? / ただのん

荒川中流に位置する止水域で観察しました。
あと、魚ではありませんが寄生虫らしきものについても何かご存知でしたら教えて欲しいです!

2020/12/28(月)11:21 No.6125 
Re: クロダハゼ? / 西村
クロダハゼ類(クロダハゼ型)よりも、第一背鰭の伸長、体側の斑紋がやや大きい、
体高がやや低い、頭長がやや長いなどから、クロダハゼ類(トウヨシノボリ型)だと思います。
寄生虫はイカリムシ https://tansuigyo.net/m/diary.cgi?no=1027 だと思いますが、
白っぽくなっていることから、死んでいるかもしれません。
2020/12/28(月)18:58 No.6127
Re: クロダハゼ? / ただのん
これがイカリムシというものなのですね!感激です。有難うございます!
2020/12/28(月)23:02 No.6132
ハゼ? / ただのん

南方の汽水域の泥底で見つけました。写真がこれしか無いのですが何か分かりますか?

2020/12/28(月)11:14 No.6124 
Re: ハゼ? / 西村
すみません。私では全くわかりません。
南方は日本ですよね。それと汽水域のだいたいの塩分はわかりますでしょうか。
2020/12/28(月)19:03 No.6128
Re: ハゼ? / ただのん
国内です!恥ずかしながら塩分濃度測ることを今までしてこなかったので分かりません。
が、同所的に見られたのは
タネハゼ、ツムギハゼ、ウチワハゼ、ヒトミハゼ、ツマグロスジハゼ、クチサケハゼ、ノボリハゼ、ヒゲワラスボ、アサガラハゼ、クロコハゼです!
2020/12/28(月)23:14 No.6133
Re: ハゼ? / 西村
国内なのですね。同所的に見られた魚からして、塩分5〜25‰かなと想像しています。ありがとうございます。
ツイッター界におられる猛者へ向けて、教えを乞いてみました。15時間経って566エンゲージメントでしたが、
同定に関する返信はありません。これまでの傾向からして、どなたもわからないのではないでしょうか。

胸鰭が棘に近い不分岐軟条だけであることから、ハゼ亜目ではない気がしています。
第一背鰭の場所の棘状が、異様に太くて少ない(2〜3本?)、眼にとても近いところに長い鼻管がある。
こんな組み合わせの魚を私は知りません。1時間くらい色々と調べましたがお手上げです。
科すらわからない未同定として、過去記事化するしかないのは、負けた気がして無念です。
日本未報告種の疑いもありますが、こちらの写真1枚しかないのでしたら、報文化は難しいかもしれません。
2020/12/29(火)11:14 No.6135
Re: ハゼ? / ただのん
取り敢えず諦めるしか無さそうですね笑
何故この時ばかり網ではなくカメラが出たのか自分でもよく分かりません。
非常に丁寧なご返答有難うございます!
2020/12/29(火)21:06 No.6137
Re: ハゼ? / 西村
水面下でご意見を頂きました。感謝しています。ずばりこの種だというのは、ありませんでした。
ツイートはインプレッション4093、エンゲージメント1141、リンクのクリック数397です。
多くの方が同定を試みて下さったと想像していますが、空リプすら見つけられませんでした。
とりあえず、スズキ目の一種(未同定)として処理します。次見つけたら捕って、種類を教えて下さい!
2021/01/02(土)23:11 No.6156
カネヒラ?とフナ / ハリー

先日揖斐川水系で採集した魚に気になる点がありましたので、投稿致します。
カネヒラかなと自分は思ったのですが、よく見ると臀鰭がオレンジがかっています。
(写真がボヤっとした感じになり申し訳ありません)
こんな色になったカネヒラを見たことがなかったので教えて頂けないでしょうか?

2020/12/28(月)02:30 No.6119 
Re: カネヒラ?とフナ / ハリー
水槽内で撮った別の写真も添付します。
こちらの方がもう少し色が分かりやすいかもしれません。

2020/12/28(月)02:33 No.6120
Re: カネヒラ?とフナ / ハリー
先週の土曜日にこの魚をもう一回確認しようと思って、採集友達と現地に行きました。
残念ながら同じような個体の採集は出来なかったのですが、今年一年の採り納めの意味を兼ねて、川貞さんで川魚定食を食べて、鮒の甘露煮と昆布巻きを買いました。

コロナの関係だと思いますが、窓側のテーブルで二人とも横並びで窓側を向いて食事をすることになり、珍妙な気分になりました。
トイレに行く時、ちらっと部屋の真ん中あたりのテーブルにフナの甘露煮が乗っているのが見えて「自分たちの他にもわざわざウナギじゃない料理食べにくる奇特な(誉め言葉です)人がいるんだなあ」と思いましたが……。
ひょっとして……。

2020/12/28(月)02:50 No.6121
Re: カネヒラ?とフナ / 西村
6119-6120は、側線は完全、口髭は短い、背鰭分岐軟条数11、臀鰭分岐軟条数9(10?)、分布は揖斐川水系、
背鰭基底長2.347...(普通と長いの中間)、側線鱗数36、体高比2.692...約2.7 でカネヒラだと思います。
背鰭分岐軟条数が1本少ないのと、その分だけ背鰭基底長がやや短くなるのと、体高比がやや高いので、
交雑や私の知らない外来タナゴ類のことも考えないといけませんが、カネヒラの要素が大きいと思います。
基本的に同定に色は傾向的な特徴であって、決定的な特徴ではないため、惑わす要素で使えないと思っています。
臀鰭のオレンジ色は、非産卵期のカネヒラで、見られることもあります。
これ https://tansuigyo.net/a/cb/v-001.jpg なんかは、黄色?ピンク?オレンジ?という感じです。
それと6119は鰭が全体的に短く、尾鰭の軟条が曲がっていて、体に張りが無く、眼が強調されたように見えます。
少し奇形なのかもしれません。栄養素欠乏症による後天的な奇形であれば、野菜中心の餌でよりカネヒラらしくなるかなと思います。

川貞に来られていたのですか。凄い偶然ですね。窓を向いて食べて、トイレに行かれた方は、ぼんやり記憶にあります。
川魚定食だとフナを選べないので、売店で買っています。私もお土産で鮒甘露煮3つを、選ばずに買って帰りました。
それが写真のフナです。体高が高くて、眼がやや下にあるため、おそらくゲンゴロウブナでしょう。
食べてみたところ、フナ類(オオキンブナ?)よりも、旨味が少なく、骨が硬く、少し下品な味で、あまり好みではなかったです。
川貞の鮒甘露煮は、フナ類(オオキンブナ?)10点、フナ類(ギンブナ?)3〜4点、ゲンゴロウブナ1点だと思っています。
川貞は母親が本店の近く(家から見える場所)に住んでいて、社長のことを貞ちゃん(年上なのに)と呼ぶ間柄です。
私もその近くの産婦人科で生まれて、小さい頃から川貞の料理をたくさん頂きました。今は駐車が難しいことから、
東前店へ行くようにしていますが、川貞は故郷の味です。ウナギは私の方が美味いと思っているので頂きません笑。

2020/12/28(月)07:09 No.6123
Re: カネヒラ?とフナ / ハリー
西村さん、ご回答頂き有難うございます。

オレンジの鰭で戸惑いましたがカネヒラでよかったのですね。
ピンクと黄色はよく見ていたのですが、オレンジは初めてだったので勉強になりました。
野菜餌については、残り少なくなってきたのでちょうど昨日作ったので早速あげたいと思います。

2020/12/28(月)21:07 No.6130
Re: カネヒラ?とフナ / ハリー
川貞については採集友達が大垣の人なので、聞いてみたら川貞のことを知っていたので連れて行ってもらいました。(今回が2回目)

川魚定食は美味しくいただきましたが、「フナを選ぶ」という発想はなかったです。漠然と、「同じ種類のフナを養殖してるんだろうなぁ」と思っていましたので。
3種類混在しているということは養殖ではなく、漁獲したものということなんですよね。おそらく。
甘露煮の状態で同定するなんて凄いとしか言いようがありません。自分は普通の状態でもフナを同定する自信はありません。ましてや甘露煮のギンブナとオオキンブナの区別なんて……。

一応自分の甘露煮をアップします。(自分の不注意で尾の方が割れています)
多分ゲンゴロウブナではないと思うのですが、全く自信がないです。
もしよろしければ同定?をお願いします。

2020/12/28(月)21:24 No.6131
Re: カネヒラ?とフナ / 西村
野菜餌に作った日を書かれて、チャック式の袋は便利そうでいいですね。
昔のチャック式の袋は隙間があったので、シッパー袋にしましたが、今のは隙間もないですからね。

どんなフナを使っているかは、川貞に教えてもらうしかありませんが、養殖と漁獲の両方だろうと思います。
鮒甘露煮は12月上旬〜1月中旬頃は、フナ類(オオキンブナ?)とフナ類(ギンブナ?)が多く、サイズがまちまちです。
その前後はサイズの揃ったゲンゴロウブナが多いです。岐阜県や愛知県で冬場に寒鮒漁が解禁されるため、
それが主な原材料となっていると思います。しかし、年々フナは捕れなくなり、漁師さんも減り続けているため、
お店に出せる量も少なくなり、養殖のゲンゴロウブナ(岡山など)を、使っているのかなと想像しています。

ハリーさんのは、おそらくフナ類(ギンブナ?)だと思います。卵を持っていましたよね。
ある程度の大きさのギンはまず卵を持っています。私のゲンは卵を持っていませんでした。鮒甘露煮の識別方法は、
体高は低い、体幅は狭く(薄っぺらい)、お腹はあまり大きくない、眼の位置が普通のは、フナ類(オオキンブナ?)=2倍体ブナ。
体高は高い、体幅は広く(厚みがある)、お腹は極端に大きく、眼の位置が普通のは、フナ類(ギンブナ?)=3倍体ブナ。
体高は高い、体幅は広め(厚みは普通)、お腹はあまり大きくない、眼の位置が低いのは、ゲンゴロウブナ。
ささき君は鰓耙や鰓葉を取り出して、フナ類(オオキンブナ?)だろうと、確認して食べていました。

味は12月が一番美味しいです。川貞の鮒甘露煮は、冬の短い期間限定で、いつでも食べられるものではないため、
ハリーさんは良いタイミングに行かれたと思います。その中でも最上はフナ類(オオキンブナ?)ですが、
選べない雰囲気や言い出し難い場合は、小さめのフナを下さいと言うと、たいていゲンゴロウブナではなくなり、
フナ類(オオキンブナ?)を包んでくれると思います。何も言わずに匹数を伝えると、たいてい大きめのゲンギンにされます。
2020/12/29(火)10:48 No.6134
Re: カネヒラ?とフナ / ハリー
甘露煮のフナを同定して頂きまして有難うございます。
また、識別方法も教えて頂きまして有難うございます。
確かに、ご指摘の通り卵を持っていました。
なるほど、ギンブナは雌のクローンだから、この時期に抱卵している可能性が高いということですね。また一つ勉強になりました。
次の機会には、オオキンブナを食してみたいと思います。

また、鮒の流通事情や川貞での鮒の選び方など、興味深いことを教えて下さいまして有難うございます。
川魚の食文化に疎かった人間としては、色々なことが新鮮に映りました。
川貞以外でも、そういった川魚の食文化に触れられる場所があれば(といっても、お千代保稲荷のなまず店ぐらいしか知らないのですが)、行ってみたいと思います。
2020/12/29(火)16:21 No.6136
コウライモロコ? / Nittan lover

お久しぶりです。
先日、加古川市に採集へ行ったのですが、
この個体はコウライモロコで合ってますか?
写真粗くて、申し訳ないです。

2020/12/27(日)20:11 No.6115 
Re: コウライモロコ? / Nittan lover
ギンブナ?

2020/12/27(日)20:22 No.6116
Re: コウライモロコ? / Nittan lover
ヤリ?

2020/12/27(日)20:23 No.6117
Re: コウライモロコ? / Nittan lover
ウナギ
今回はリリースしました。

2020/12/27(日)20:24 No.6118
Re: コウライモロコ? / 西村
日淡loverさんですね。お久しぶりです。
スゴモロコ、フナ類(ギンブナ?)、ヤリタナゴ、ニホンウナギで、全て合っていると思います。
コウライモロコではなくスゴモロコとした理由 https://tansuigyo.net/a/link7-5.html です。
2020/12/28(月)06:10 No.6122
Re: コウライモロコ? / Nittan lover
返信ありがとうございます。
モロコの記事拝見させていただきました。
コウライモロコとスゴモロコは同種の可能性が高いのですね!
2020/12/28(月)20:37 No.6129
ふなふなふな / 西村

2020年12月26日は濃尾平野でささき君と採集しました。お疲れさまでした。とても楽しかったです。
1箇所目。初めての場所、下流域、ドライスーツ、気温2度前後、水温6度前後、雨とみぞれの間が時より降る、
03:55〜04:22(27分間)、261m歩いて行き、395m泳ぎ、309m歩いて戻りました。流れが早くて非常に危険でした。
静止が精一杯のところもあり、何年かぶりに川の水をおもっきり飲みました。成果はアユカケを見たくらいです。
ドライの内側は全く濡れておらず、ネオプレン5mmのグローブを使ったのもあって、寒さも感じませんでした。
動画です https://youtu.be/Nerk5ryKz04

2020/12/27(日)13:50 No.6105 
Re: ふなふなふな / 西村
2箇所目。カニとりくんでフナ捕りしました。フナ類(オオキンブナ?)とフナ類(ギンブナ?)右奥です。

2020/12/27(日)13:50 No.6106
Re: ふなふなふな / 西村
3箇所目。デメ濃尾を目撃するも捕れず。4箇所目。メダカばかり目撃。5箇所目。デメ濃尾を捕りました。

2020/12/27(日)13:50 No.6107
Re: ふなふなふな / 西村
ささき君が捕ったカワバタモロコです。一掬いで50匹くらい捕れました。

2020/12/27(日)13:51 No.6108
Re: ふなふなふな / 西村
6箇所目。ささき君が頑張ってました。フナ類(オオキンブナ?)、トウカイコガタスジシマドジョウ、
モツゴ、デメモロコ濃尾型です。7箇所目。水が少なくてたも網を入れる気も無し。

2020/12/27(日)13:51 No.6109
Re: ふなふなふな / 西村
8箇所目。ワタカの幼魚が捕れました。濃尾平野で捕ったのは十数年ぶりのような。

2020/12/27(日)13:51 No.6110
Re: ふなふなふな / 西村
道の駅でモロコ寿司を探すも売っておらず。ささき君はフナ味噌、私は養老サイダーを購入。
スーパーでフナ味噌は売っていました。ささき君が購入。フナ類(ギンブナ?)ぽいので味はどうかなぁ。
10時に毎年恒例の川貞(東前店)へ行きました。いつもは買ってから、外で食べていましたが、
フナの刺身は持ち帰りが出来ないというので(たまにある)、それならお店で食べさせてとお願いしたら、
11時ならばということで、売り切れする恐れがあったので、鮒甘露煮を選び(オオキン一択)9箇所目へ。
カワバタモロコでもいないかなぁと、軽い感じでやってみたものの、オイカワしか捕れませんでした。

2020/12/27(日)13:51 No.6111
Re: ふなふなふな / 西村
11時に戻って、川貞(基本的に鰻屋さん)には存在しない、鮒づくしを頂きました。
フナの刺身、フナの昆布巻き、フナの甘露煮、ご飯。だいたい合計1200円弱です。
感染症対策として、マスクをしていない時は、お盆に向かって喋って、ささき君と会話しました。
フナの刺身が相変わらず感動的な美味さ。マダイは超えている。寄○虫の怖さは頭にあるものの箸が進みます。
ささき君も喜んでくれたようで、甘露煮(ギンとオオキン)をお土産に買っていました。

2020/12/27(日)13:52 No.6112
Re: ふなふなふな / 西村
おちょぼ稲荷へ。なまずは万能だなぁと感心しました。ここでささき君とお疲れさまでした。

2020/12/27(日)13:52 No.6113
Re: ふなふなふな / 西村
おちょぼ稲荷界隈で買った新バエ(小鮒)と、養老サイダー(焼酎入り)はよく合いました。
養老サイダーは電車や原付で、養老方面へ採集に行っていたときに、よく買って飲んでいたので、
昔の思い出が色々よみがえります。今は復刻版のようですが、爽やかな感じで美味しかったです。
少し炭酸が弱くて、甘みの上品さが薄い気もしますが、当時と舌の感覚も変わっているかもしれません。

2020/12/27(日)13:52 No.6114
Re: ふなふなふな / ささき
西村さん、今回もお世話になりました。
集合から朝までは西村さんの案内で平野部の採集を行い、日が登ってからは淡水魚食巡りをしました。

潜水した場所は下流域でしたが、そうは思えないほどの流れと冷たさでした。その上雪解けの白濁で視界も南湖並みという三重苦。自分は早々に戦意喪失していましたが、西村さんはその川を突っ切って泳いで行きました。いや、さすがです…。

その後は平野部採集。目的のものは大体見せてもらいました。魚がたまっている上、わずかな距離の移動で大きく魚相が変わるので、特に目的を定めずに見て回っても面白いだろうなと思いました。

夜明け後はスーパー&道の駅でふなみそを購入し、日中は川貞+おちょぼ稲荷に行きました。自分の食経験からフナ料理にはあまり期待していなかったんですが、いい意味で予想を裏切られました。
刺身は甘味と歯ごたえがあり、上等なタイのようで、人工餌で養殖して寄生虫フリーのフナを生産したら売れるのでは…?と思ってしまうほどでした。
甘露煮もコテコテの味付けかと思っていたのですが、きちんと身の旨味を楽しめるような味付けになっており、これも感動しながら食べていました。まさかフナがここまでおいしく食べられるとは。甘露煮はオオキンブナとギンブナの2匹を購入しました。

食後はおちょぼ稲荷に向かい新ハエなどを物色。フナをあそこまで工夫して食べる地域ならもっと思いも寄らない魚料理があるのでは!と思っていたのですが、さすがにそこまでいろいろな淡水魚を置いてくれているわけではありませんでした。
とりあえず新ハエだけ購入して帰路につきました。

写真は今回購入したフナ達です。

2020/12/29(火)23:01 No.6138
Re: ふなふなふな / ささき
帰ってから即開封して食味を確かめました。
まず甘露煮。オオキンブナとギンブナ。ギンブナはオオキンブナに比べてやや身の旨味が薄い印象でした。身の味だけで言えばオオキンブナ10、ギンブナ8程度の差でしょうか。
むしろ問題は青臭さというのか、味覚で認知できないが確実に存在するクセとでもいうものか…。ギンブナにはそれが多めにあるので、箸が止まってしまうなあという感じでした。
あとは卵巣が青臭くてそこまで美味しくないことを考えると、全ての個体が子持ちであるギンブナは素材として微妙かなあと。
オオキンブナが天然物でギンブナが養殖物だとするならば、池などで飼養するせいで臭いが蓄積するのかなあ、とか勝手に思っていました。

ふな味噌もギンブナでした。これも甘露煮同様コテコテではなく、赤味噌ベースの柔らかい味付けで魚の味がきちんと残っていました。これもフナを素材にしていることを思えば十分美味しいのですが、やはり海の魚などに比べると箸が進まないようで、半分ほど自分が食べました。

最後は新ハエを食べました。京都でハエというとオイカワとかカワムツなので、フナをハエと呼ぶのは若干驚きでした。
これに関しては小さいフナを丸ごと煮ているのか、旨味はあるものの苦味があって完食するまでに時間がかかりそうです…。

長々書きましたが、今回は色々な魚料理に触れられて面白かったです。下処理や味付けなど参考になることが多かったので、今後の料理に活きると思います。
採集ばかり考えているとなかなか店に行く機会がないので、刺激的な1日でした。またよろしくお願いします。

2020/12/29(火)23:34 No.6139
Re: ふなふなふな / 西村
ささきくん。コメントありがとうございます。
前から潜りたかった場所に一緒に付き合ってくれて、平水時に確認できて良かったです。もう行きません。

フナの刺身で頭をいつも過るのがこれ https://tansuigyo.net/m/diary.cgi?no=7 https://youtu.be/dD8o2lNolM0 だね。

ギンの上を行くのがゲンで、食べた後で少し気持ち悪くって、書いたら川貞に怒られそうだけど、鮒甘露煮はオオキンだけが好きです…。
鮒味噌は美味しいの不味いのの差が大きい。昔に頂いたものは極めて臭くて、吐き気がするほどで、PTSDになっているが、
https://tansuigyo.net/a/gao2/img/3352.jpg はとても美味しかった。

モロコ寿司が心残りだけど、ハエ寿司というのもあって、ささき君が買った新バエを、ご飯の上に乗せて、
押すと出来上がりだよ。やってみたら。 http://www.dream-plaza.co.jp/entertainment/sushi/hibino/archives/350

とても楽しかったです。またよろしくです。良いお年を。
2020/12/30(水)17:16 No.6141
お久しぶりです。 / シゲ

お久しぶりでございます。
Twitterにアップしてたらこちらに誘導していただきましたので、こちらでアップさせていただきます。
これはイトモロコだ!とはなりました。

2020/12/25(金)09:58 No.6094 
Re: お久しぶりです。 / シゲ
こちらが分かりませんでした。
確かにスゴっぽい・・・?

2020/12/25(金)09:59 No.6095
Re: お久しぶりです。 / シゲ
ついでなので一緒に捕れたやつを。
ヤリタナゴ。

2020/12/25(金)10:00 No.6096
Re: お久しぶりです。 / シゲ
カネヒラです。

2020/12/25(金)10:01 No.6097
Re: お久しぶりです。 / シゲ
ギギです。

2020/12/25(金)10:01 No.6098
Re: お久しぶりです。 / シゲ
現地で撮影するのはやはりケース撮影の方がいいですね。バットでの撮影は種類によっては使えないですね・・・
カマツカも横から撮影できないですし・・・

2020/12/25(金)10:03 No.6099
Re: お久しぶりです。 / シゲ
違和感のあるオイカワだな〜と思いながら撮影してました。逃す時にやっぱり変だなーとよく見たらハスでした。またオイカワか、と思いながら捕まえてるからですね・・・

2020/12/25(金)10:05 No.6100
Re: お久しぶりです。 / シゲ
別の場所です。とりあえずサクッとカワイワシを捕まえました。と言っても私が初めて捕まえたところと同じ場所なので、新産地ではないですが・・・
水槽内で暴君と化してるのと、かなり遊泳力があるので60センチ水槽で飼う魚じゃないですね。
以上となります。
普通な魚種ばかりで同定魂をくすぐるようなのがありませんが、よろしくお願いします。

2020/12/25(金)10:10 No.6101
Re: お久しぶりです。 / 西村
お久しぶりです。投稿ありがとーう。
スゴモロコ、イトモロコ、ヤリタナゴ、カネヒラ、ギギ、カマツカ、オイカワ、カワイワシだと思います。
側線上方横列鱗数が6094は5、6095は4だと思います。 https://tansuigyo.net/a/link7-5.html
6100は吻端の朱色が強くて違和感もありますが、口がへの字に曲がっていないのと、鱗が少し粗いのでオイカワだと思います。
2020/12/25(金)12:11 No.6102
Re: お久しぶりです。 / シゲ
ありがとうございます。
もう同定力皆無ですね・・・
来年はもうちょっと穴掘り以外にも採集に行くようにして、同定力を鍛えます。
そちらのページを参考にしながら、一応自分でも数えてはいたのですが、自信がなかったです。側線上方横列鱗数が見分けるのには一番簡単ですかね。
そしてオイカワでしたか・・・ま、まぁハス見慣れてないので仕方がないですよね!って言い訳しておきますね(笑)
TG-6を導入したので、とりあえず片っ端から撮影している感じになってます。
また何かありましたら貼らせていただきますね〜
2020/12/25(金)20:20 No.6103
乱鱗? / 日淡少年

うちで飼っているタイリクバラタナゴのうちの1匹の鱗の形が他のタナゴと違うのですが、これはいわゆる乱鱗なのでしょうか?形が違うのは肩のあたりです。

2020/12/20(日)22:20 No.6090 
Re: 乱鱗? / 西村
乱鱗という言葉を初めて知りました。後天的な怪我などの修復による場合もあると思いますが、
先天的な突然変異による場合もあるでしょうね。ドイツゴイのように固定した品種もあるでしょう。
反対側も同じようになっているのでしたら、先天的の方かなと思います。
2020/12/20(日)23:38 No.6092
Re: 乱鱗? / 日淡少年
西村さん、返信ありがとうございます。
この個体は反対側も肩のあたりが鱗が乱れているので先天的な突然変異の可能性が大きいですね。遺伝するかはわかりませんがとても綺麗なので 来年、人工授精で増やしてみようと思います。
2020/12/22(火)01:00 No.6093
水温7.9℃で1時間18分 / 西村

2020年12月19日未明〜明け方は濃尾平野で潜りました。初めての場所、河口域、ドライスーツ、
02:44〜04:02(1時間18分間)、1040m歩いて行き、1020m泳ぎ、55m歩いて戻りました。
水はやや濁っていました。この水温計は1.3℃低く表示されるため、気温5.7℃、水温7.9℃です。

2020/12/20(日)08:22 No.6087 
Re: 水温7.9℃で1時間18分 / 西村
左上はシラウオです。7〜8匹くらい見ましたが、まだ小さめのも混じっていました。
右上はサツキマス・アマゴです。脂鰭が無いため放流 https://www.chunichi.co.jp/article/164041 されたものでしょう。
3個体ほど見かけましたが、シラメ化はしていませんでした。ちなみに、N川ではありません。移動して来たのでしょうね。
左下はマハゼで一番多く見かけました。右下はスミウキゴリでお腹が黄色くて、孕卵しているようでした。
一応ウナギを狙っていましたがゼロでした。動画です https://youtu.be/cJyJS9L_ws0

以下は、私的な記録としてドライ川潜りの感想を記します。
先日に琵琶湖でドライを初めて使いましたが、川で使うのは初めてで、色々な動きをして、どうなるか試す目的もありました。
ウエイトが10kgだと少し重く感じたので、8.5kgへ減らしていました。排気はスクイーズ手前まで抜きましたが、すぐには潜れない。
背中付近に少しある空気を、頭を下げて足の方へ移動させて、がんばって底を目指さないと、フィンすら水中へ入ってくれない。
スクイーズするくらい排気しても、潜るには体力を使いました。浮上時は頭からではなく、体全体や足から上がるため、スムーズではない。
頭をわざわざ水面へ向けて、空気が背中付近に溜まって、水面にポンッと飛び出す感じ。ウエイトは8.5kgが足りないのは確かでしたが、
ウエイトベルトを1つにしていたので、2つにして重さを分散しておくべきでした。

やや濁る、川の流れが速い、水面にゴミが多い、ウナギ筒の紐が張り巡らされている、釣りの根掛かりラインがあちこちにある。
ドライはまだ不慣れ。この状況で深く潜ることは危険だったので、水深4mほどまでしか潜っていませんが、背中にスクイーズを感じました。
我慢できる程度なので5〜6mも可能かもしれません。浅場を泳ぐと給気バルブが底に当たりますが、意識すれば避けられると思いました。
排気バルブが岩に引っかかって、川の流れでそのまま流されて、体勢が崩れたときは焦りました。

海パンやウエットスーツは冬は寒くて無理だけど、ドライスーツは暖かいので潜りたい放題だと思っていました。
しかし、40分くらいしたら、陸へ上がりたくなりました。ドライスーツは手と頭が露出しているため、
手はグローブ、頭はフードを使うしかなく、それらはウエットスーツと同じもので、手と頭は常に濡れています。
両手がしびれてきました。岩を握っても感覚が無い。頭はフードとマスクをしていますが、口や頬は川の水に直接触れ続けています。
顔がしびれてきました。ドライスーツとフードの間も、首を動かすと覆うものが無くなるため、冷たさを強く感じ始めました。
そして浮いていると、背中が風に晒されるため、気化熱もあって、背中が冷たくなってきました。
ただ、下半身と胸や腹は、最後まで寒さを感じませんでした。ウエットスーツとの違いはそこだけかも。

車へ戻ってドライスーツのファスナーを開けるのは、しびれた手では難しく、ささき君の方法を真似して、
トランクのドアストライカーに、ファスナーのストラップを引っ掛けて、体を動かして開けることが出来ました。
上着は濡れると思ったので、長袖Tシャツ1枚でしたが、ほぼ濡れていませんでした。琵琶湖ではまあまあ濡れていたので、
何が違っていたかわからないです。これならば厚着してカイロを貼っても良かったなと後悔しました。
ウエットスーツと同様に、ドライスーツでも40分を超えるのは、手と頭がずっと濡れているため、厳しいなと思いました。
それとウエットスーツよりも、潜るのに体力を使うので、ふらふらするくらい疲れていました。
しびれた手と顔を車のエアコンで暖め、次に行こうと思っていた採集を止めて帰りました。
ドライスーツで3〜4箇所潜るなんて、とても無理だと気が付いて、ウエットスーツの方が良いかもと思いました。
ある程度の長所と短所がわかったので、使い分けする感じが良さそうです。ウナギ捕りにドライは向いていない。

2020/12/20(日)08:22 No.6088
Re: 水温7.9℃で1時間18分 / JFish
この寒気の強い中、頑張ってますね!(≧▽≦)

私も最近、某用水路の水門付近で、密になる魚を狙って、採集に行ってすが、直接水を触った後は、しばらくカーエアコンで、手を温めないと、しんどいですね(^_^;)
ちなみにまだまだ今年の2月頃のような、密な状態にはなってなかったです。
今日も少し見に行ってみる予定ですが、そろそろかなあ(≧ω≦。)

あと、またブログの番宣も、この場を借りて、やらせていただきます(*^^*)

本日、JFishの新しいブログ公開させても、いました!(≧▽≦)

内容な、モツゴを飼育する魅力についてです。
これを見たら、あなたもモツゴを捕りに行きたくなるかも(((*≧艸≦)ププッ

リンクはこちらから↓

https://ameblo.jp/nipponfish/

2020/12/20(日)10:42 No.6089
Re: 水温7.9℃で1時間18分 / 西村
JFishさん。コメントありがとうございます。
ドライスーツなので寒くないと思って行きましたが、ウエットスーツとあまり変わりませんでした。
冬場の採集は https://tansuigyo.net/a/ea/p-065.jpg を使っています。使い捨てのビニール手袋でも、冷たさはある程度は防げますよ。
モツゴは好きな魚ですが、濃尾平野では外来だと思うのと、私の大好きだったウシモツゴを、追い出した原因でもあると思うので、
捕れると素直に喜べなくて、ちょっと考えてしまいます。モロコの佃煮として売られているものも、昔はウシモツゴやタモロコだったでしょうが、
今はモツゴがほとんどになってしまって、知らない間に外来生物に、置き換わっている寂しさも、思うところがちょっと出てきますね。
2020/12/20(日)23:28 No.6091
タミクウ / 西村

2020年12月12日夜はささき君と採集しました。お疲れさまでした。大変に有意義でした。
1箇所目。三重県。幼魚の背鰭に黒斑の無い某タビラです。ささき君との考察で色々とわかってきました。
標本にしているため、近いうちにホルマリン臭と戦いながら計測して、結果を投稿しようと思います。

2020/12/15(火)06:45 No.6080 
Re: タミクウ / 西村
2箇所目。濃尾平野(三重県)。シラウオを狙いました。少し時期が早かったのと、川と引き潮が重なって流れが速く、
やや強い風で波立って、1匹も目撃できずに捕れませんでした。ミミズハゼ、アシジロハゼ、ゴクラクハゼです。

2020/12/15(火)06:45 No.6081
Re: タミクウ / 西村
ミミズハゼは私が見つけて、あまり興味が無かったので通り過ぎたら、ささき君が捕りました。
伊勢湾周辺でミミズハゼは、マガキがびっちりあって、塩分10〜25‰の泥底に多い印象ですが、
ここは低塩分に多いヤマトシジミが多く、塩分は3‰ほどの砂底でした。普通のミミズハゼよりも、
体高が低くて細長く、円形脱色斑も大きくて目立つため、ミナミヒメミミズハゼではないかと疑いました。
https://tansuigyo.net/a/gao2/img/613.jpg
胸鰭上部遊離軟条は、長くもなく短くもなく、太くもなく細くもなく、中途半端な感じでした。
背鰭軟条数は12です。臀鰭軟条数は12かな。胸鰭軟条数は16(15〜17)だと思います。尾鰭の縁辺に明瞭な透明域はないです。
そうだとするとミミズハゼとミナミヒメミミズハゼの中間のような計数です。ただ、ミナミヒメミミズハゼよりも、
背鰭軟条数が1本多く、背鰭基底長が長いように見えるため、暫定同定ではミミズハゼかなという感じです。

2020/12/15(火)06:45 No.6082
Re: タミクウ / 西村
3箇所目。濃尾平野(愛知県)。シラウオを狙いましたが、ここでも見られず。クロホシマンジュウダイを見つけました。
ささき君にライトで追ってもらって、急いでカニとりくんを車から持って来て、捕獲に成功しました。
12月中旬、塩分1〜3‰ほど、水温10〜11℃ぼど。頭部近くが変色して、弱弱しく泳いでいたので、もう少ししたら、
低水温で死ぬ個体だったと思います。ジッパー袋に入れたクロホシマンジュウダイを、ささき君が懐に入れて温めたら、
元気を取り戻して、勢いよく泳ぎました。これだから汽水域の採集は面白い。油断していると驚かされる。

2020/12/15(火)06:45 No.6083
Re: タミクウ / 西村
お歳暮で頂いた3尾9500円(1尾3167円)の蒲焼です。食べログ3.72の有名店です。久しぶりに養殖ウナギを食べました。
味は65/100点(脂度数4+美味度数2)でした。臭みは無いと言っても良いのですが、皮は青色が残って、焼き切れておらず、
変な風味が残っている。身は外側がもさっとして、中は水分はやや多めで良いが、皮はぐにゃっとして気持ち悪い。
スモーキーさはほとんどなくて優しい味。小骨は口の中で探ると気になるが、普通に食べて刺さるほどではない。
臭みの原因になりやすい、皮と身の間のコラーゲンは、確りと融解していたので、臭み消しには成功しているのだろう。
関西風のパリッとガツンというよりも、軟らかい関東風に寄せている感じでした。蒲焼を関東流のイメージされている方は、
関西流の焦げた見た目を嫌うようなので、万人受けするように焦げ目を控えて、焼きを途中で止めている感じがしました。
両親は残りの2尾を食べましたが、あんまりとまあまあという答えで、私の65点とほぼ同じ感想でした。
冷凍真空パックというのを差し引いても、私が作る蒲焼の方が、断然うまいと思いました。自画自賛ですみません。

2020/12/15(火)06:46 No.6084
Re: タミクウ / ささき
西村さん、今回もお世話になりました。
某タビラ、極小の個体は捕れませんでした。結局この個体群はどっちに転ぶんでしょうね。楽しみです。

水面が波立っている状態でシラウオを探すのはなかなか大変でした。次は潜りで探します。ちょっと塩分高めになるかもしれませんが、2月ごろから産卵するようなので、その辺でまた愛知に潜りに行こうかと思います。あのミミズハゼはミミズハゼ寄りでしたか。計数ありがとうございます。

写真は持って帰ったクロホシマンジュウダイです。西村さんは興奮されていましたが、自分は1カ月前に沖縄で見てきたので、あまり感動を共有できず申し訳なかったです。自分もクロホシは好きですよ。



自分ももうウナギの市販品では満足できないです。昔は普通においしいと思って食べていたんですが、最近は自分で焼いたらもっと美味くできるのに…とか雑念が入ってなかなか楽しめないです。これもウナギ捕りの副作用ですね。

2020/12/16(水)17:20 No.6085
Re: タミクウ / 西村
ささきくん。コメントありがとうございます。
某タビラは後日に改めて投稿します。ご協力に感謝しています。
シラウオは私も潜りたい。ミミズハゼは暫定同定だね。クロホシは濃尾平野の12月に感動の重きがある。
画像が綺麗すぎて驚いた。凄い。色素胞が数えられそうな鮮明さ。瞳の露出部分はやはり丸くないね。
14日にウナギを食べて、16日なって左耳下方顔側に、小さな粉瘤を見つけた。押すと痛みはあるが、
成長しない限りは病院行きではなさそう。ウナギと粉瘤の因果関係があるという説にエビデンスが追加された。
2020/12/17(木)00:22 No.6086
関東のアカザ種群 / アオザ

初投稿です。日本淡水魚を採集している者です。
関東の河川でこのようなアカザが採集できました。
どのクレードか教えて頂けますでしょうか。

2020/12/12(土)19:45 No.6069 
Re: 関東のアカザ種群 / アオザ
写真が添付できていなかったようです

2020/12/12(土)19:55 No.6071
Re: 関東のアカザ種群 / 西村
関東は Nakagawa et al. 2015 によると、クレード1-2が移入疑いで分布するようです。
体側に脱色斑が、少数で小さくぼやけていますが、見られることから、クレード1で良いと思います。
ただ、この程度の斑だとちょっと自信が持てません。https://tansuigyo.net/a/link7-16.html
魚の前半だけだと、精度が落ちますので、尾鰭なども確認したいですが、他に写真はありますでしょうか。
2020/12/13(日)03:35 No.6076
Re: 関東のアカザ種群 / アオザ
追加です

2020/12/14(月)01:34 No.6077
Re: 関東のアカザ種群 / 西村
追加写真ありがとうございます。クレード1で良いと思います。
2020/12/14(月)18:54 No.6079
不思議なアジメドジョウ / けんや

滋賀県の河川にてこの様なアジメドジョウが取れました、特殊変異個体なのでしょうか?

2020/12/10(木)11:51 No.6066 
Re: 不思議なアジメドジョウ / 西村
これは珍しいですね。体側の暗色斑紋が一時的に薄くなる個体は希に見られますが、
背鰭と尾鰭にほぼ暗色斑紋が無いため、変異個体だと思います。
シマドジョウ種群では報文や写真掲示板の過去投稿を含めて見られますが、
アジメドジョウではあまり知られていないかもしれません。
2020/12/10(木)20:36 No.6067
Re: 不思議なアジメドジョウ / けんや
西村さん返信有難う御座いますm(_ _)m
やっぱり変異個体でしたか、毎年アジメを見に行く河川で初めて取れたものでとても興奮しましたd( ̄  ̄)
2020/12/11(金)08:04 No.6068
Shiga / 西村

2020年12月6日は滋賀県で、さわだ君、かおるさん、西村で採集しました。1箇所目。琵琶湖でカワニナ捕り。
2箇所目。某所でカワニナ捕り。3箇所目。親水公園化されたハリヨ保護池を見に行く。魚1匹おらず。
ハリヨ生息地の約半分は放流由来なので、またどっかから捕って来て放流して、いなくなってまたと繰り返しそう。
4箇所目。放流由来の場所で動画撮影。2人に手伝って頂きました(感謝)。ハリヨがたくさん映っていました。

2020/12/07(月)22:26 No.6061 
Re: Shiga / 西村
5箇所目。2人と別れて1人で採集。一見綺麗に見えた水路でしたが、家庭排水が入っているようで、少し臭かったです。
そんな場所にも魚はいるもので、ヌマムツ、アブラハヤ、ムギツク、クロダハゼ類(トウヨシノボリ型)が捕れました。

2020/12/07(月)22:27 No.6062
モツゴの捕獲サイズ、自己新記録 / JFish

12/4(金)、仕事帰りの夜、今年3月に開拓した、用水路の水門前へ、採集しに行きました。

3月にも、サイズのあるモツゴが捕れていましたが、この頃は、モツゴにあまり興味がなかったので、即リリースしていました。
今回捕れた大型個体を計測してみました(*^^*)

2020/12/05(土)23:26 No.6058 
Re: モツゴの捕獲サイズ、自己新記録 / JFish
9.2センチありました。
以前、前ハンドルネーム、きんぶなで投稿した時の大型モツゴ、9.1センチの自己記録を更新しました(>_<)

2020/12/05(土)23:30 No.6059
Re: モツゴの捕獲サイズ、自己新記録 / 西村
普段見慣れたサイズと違うものを捕ると、測って記録したくなりますよね。
fishbaseさんによると https://www.fishbase.se/summary/4691
Max length : 12.5 cm TL とあります。ぜひこれを超えて下さ〜い。
2020/12/06(日)20:21 No.6060
Re: モツゴの捕獲サイズ、自己新記録 / JFish
西村さん、コメントありがとうございます(≧ω≦。)

参考資料ありがとうございます!

12.5センチですか?

まだまた世界記録?との差はデカい?ですね。

とりあえず、1ミリずつでも、差を縮めて行きますね(((*≧艸≦)ププッ
2020/12/08(火)00:32 No.6063
夜の汽水へ / sugiura

山の合間にちょっとだけ地元の汽水へ遊びに行っていました。眠たかったのであまり魚は掬いませんでしたがよく分からないハゼがとれました。見づらい写真で恐縮ですがよろしくお願いします、、

2020/12/03(木)19:36 No.6053 
Re: 夜の汽水へ / sugiura
ボラの仲間、、大量に群れていました。

2020/12/03(木)19:37 No.6054
Re: 夜の汽水へ / sugiura
カワアナゴでしょうか?ここでとれる魚はボラ類とこればっかりでした。

2020/12/03(木)19:39 No.6055
Re: 夜の汽水へ / 西村
日曜に山へ少し入って、sugiura君の凄さを改めて知ったよ。嶺北ナガレ探しは頼んだ…。
魚はヒメハゼ、ボラ、ウロハゼだと思います。ウロハゼには体側に暗色斑が5つくらいあるけど、
カワアナゴは無いか乱れているので、パッと見での識別に役立つかも。
2020/12/04(金)06:42 No.6056
Re: 夜の汽水へ / sugiura
山嫌いな西村さんが山に行かれるなんて、、嶺北ナガレは難しくなってきたんですね。山はお力になれそうなのでまた人手がいる時は助っ人します。

これはウロハゼなんですね。最近カワアナゴとの見分けで混乱していたので勉強になります。似たようなハゼばかりで汽水は難しいですね(汗)
2020/12/04(金)23:01 No.6057
嶺北ナガレ / 西村

2020年11月29日はヤマノカミ君と福井県で採集しました。狙いは嶺北ナガレの多産地です。
1箇所目。ドンコ、シマヨシ、ドジョウ。胴長浸水。うーん。駄目だ。
2箇所目。何とか1匹捕れました。3箇所目。ドンコを見ただけで全く駄目。
私のお尻の状態が悪く、3箇所で解散となりました。お疲れさまでした。楽しかったです。

2020/12/01(火)07:30 No.6048 
Re: 嶺北ナガレ / 西村
私と解散後もヤマノカミ君は何箇所か探したそうですが捕れなかったそうです。
嶺北ナガレは今回の採集で、4市町で確認しましたが、とにかく数が少ない。主生息地を見つけられずに、
そこから落ちて来たものを、捕っているのでしょうが、2箇所目は源流部まで探そうとしましたが、山が苦手で不慣れもあるのか、
遠くの方まで続く斜面を見て、諦めてしまうのですよね…。sugiura君みたいな山男と一緒に行くと成果が出るかも。

帰りは1人で先週にイシガイを捕った場所へ寄りました。フナ類(ナガブナ?)の良い個体を捕っていたのですが、
イシガイしか頭になかったので、すぐに逃がして家へ帰って後悔していました。アクションカメラ6台をぶっこみ、
その下流でお尻に負担の少ない採集をしました。フナ類(ナガブナ?)は捕れず、カマツカを撮影して終わりました。
アクションカメラにもフナ類(ナガブナ?)は映っておらず、また行きたい気持ちに成りましたが、
そろそろ豪雪地帯へ行くのは難しくなりそうです。スタッドレスタイヤで滑ってから余計に怖くなりました。

2020/12/01(火)07:30 No.6049