汽水はしんどい /
西村 Email |
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2015年9月26-27日は三重県南部でがやさんYさん西村の3人で採集ました。オオスズメバチに刺されて5日後にハードな採集へ行くのは病気としか…。
スズメバチに刺されたところは、かさぶたが形成されて痒いだけですが、頭部に粉瘤腫が5箇所も出来て、そこがじわっと痛いときがあります。
26日04時半起床。13〜15時に仮眠(意識のある状態でほぼ寝れず)。18時に名古屋を出発。21時〜27日16時に採集等。19時にM大へ魚寄贈。21時半帰宅。23時就寝。
採集等(胴長3回、素潜り2回)の時間は7割くらい雨でした。運転は私1人で465km走行(高速道路が半分くらい)。転寝もなく、無事に帰るのは、しんどかったです。
ニホンウナギ、オオウナギ、カワムツ、ウグイ、ゴンズイ、アユ、ボラ、セスジボラ、タイワンメナダ、モンナシボラ、カマヒレボラ、スズキ、ギンガメアジ、クロサギ、
クロダイ、シマイサキ、コトヒキ、ユゴイ、メジナ、カワアナゴ、チチブモドキ、タネハゼ、ウロハゼ、ツマグロスジハゼ、サツキハゼ、ミナミヒメミミズハゼ、
マツゲハゼ、カマヒレマツゲハゼ、ミナミサルハゼ、ビリンゴ、ドロメ、マハゼ、ノボリハゼ、クチサケハゼ、ヒナハゼ、ゴクラクハゼ、シマヨシノボリ(九州以北集団)、
クロヨシノボリ(屋久島以北集団)、ルリヨシノボリ、チチブ、ヌマチチブ、ボウズハゼ、チワラスボC種、クロホシマンジュウダイ、クサフグを範囲内(17‰以下)で採集・目撃しました。
60cmくらいのオオウナギを目撃したのですが、たも網では捕れませんでした。その後に潜るも見られず。ニホンウナギは1本だけ55cmくらいのを突きました。
他に40〜55cm級を4本目撃するも通過。範囲外へ出ると65cm級と70cm級がいて狙いましたが、泥底で4本又やすでは、泥がクッションになって、うまく刺さりませんでした。
写真はクロホシマンジュウダイ、カワアナゴ、ツマグロスジハゼ、ヒナハゼです。採集後は気力を振り絞って、同定と撮影をしました。

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Re: 汽水はしんどい /
西村 Email |
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今回の採集で最も珍しい魚はカマヒレボラです。ほぼ淡水で3人で捕りました。日本産魚類検索3によると国内分布は、
「種子島,奄美大島,沖縄島,石垣島,西表島」とあり、すなわち、種子島以南です。それを遠く離れた三重県で捕りました。
2007年に和歌山県で貞蔵さんと採集したのが本州初記録(北限・東限の更新)で、Uさんを通して標本はおそらくK大にあるはずです。
今回は三重県で採集しました(北限・東限の更新)。カマヒレボラ、モンナシボラ、クチサケハゼはUさんを通してM大へ寄贈しました。

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Re: Re: 汽水はしんどい /
YU URL |
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こんばんは。
汽水採集大変お疲れ様です。
南国を想起させるサルハゼ系のラインナップに個人的に非常に魅かれますね。
それにしても困難な状況でしっかり分布局限の更新とは・・・さすがです。
近年はやたら黒潮が蛇行してる気がして期待薄ですが、次の太平洋側遠征の時は久々に汽水も狙ってみたくなりました!
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Re: 汽水はしんどい /
西村 Email |
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YUさん。コメントありがとうございます。すみません。
ボラ道のなおき師範に確認を取ったところ、タイワンメナダの疑いが強いそうです。同定に感謝です。
同定に自信はありましたが、縦列鱗数を無理やり数えてみたところ38枚ぽく見えるのと、なおき師範の意見はほぼ間違いないことから、
カマヒレボラではなくタイワンメナダと同定します。ボラ道は険しいです。たぶん日淡汽で一番難しいのではないだろうか。
写真は同所産のタイワンメナダです(これは合っていました)。左の個体は別種に見えますが、3個体とも同種です。
ボラ類稚魚は数mmの違いで形態印象が異なり、その全てを頭に入れていないと、同定できないという、超難解な仲間です。

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Re: 汽水はしんどい /
Y Email |
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はじめまして。Yです。
今回、西村さんとがやさんの採集に同行させていただきました。
今回は、雨が降ったり止んだりと雨に気を使いながらの採集でしたが、西村さん、がやさんの力をお借りすることで私も採集について行けました。感謝です。
西村さん、採集方法から同定ポイント、様々な事を教えていただきありがとうございます。西村さんも同じように採集していらっしゃったのに、車の運転まで任せてしまいすみません。また、何度か採集にも同行させていただいているにも関わらず、初投稿が今回になり申し訳ありません。採集を通じてこれからも様々な事を学んで行きたいので、今後もよろしくお願い致します。
がやさん、今回の採集でも、胴長はいつものように浸水。単なる擦り傷防止にしかなっていませんでしたね(笑)。今回、2人だけの採集では見たことないほどの緊張感が、がやさんから感じられて驚きです(笑)。今後も予定が合う日には採集に行きましょう。
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Re: 汽水はしんどい /
ガヤ Email |
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西村さん、Yさん先日はお世話になりました。西村さん運転、案内、同定などありがとうございました。目的の魚も取ることができ成果があってよかったです。ボラ道の厳しさが実感できました。
写真はユゴイです。次はオオクチユゴイを

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Re: 汽水はしんどい /
ガヤ Email |
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マツゲハゼです。諦め半分で最後に網を入れたことが幸いしました。

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Re: 汽水はしんどい /
ガヤ Email |
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タネハゼです。可愛いやつです。3年半使ったあの胴長は買い換えることにします。

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Re: 汽水はしんどい /
西村 Email |
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コメントありがとうございます。2人お疲れ様でした。
Yさん。少し休ませてとか言わず、徹夜で2人は頑張ったと思う。それを見ていると、本当は27日朝に帰る予定だったけど、その先もやろうという気になった。またよろしくね。
ガヤさん。ボラ道は難し過ぎる。未だに正判別率7〜8割です。翌日にカマヒレボラの画像を見たところ、あれっ何か違うと思って、なおき師範に確認をお願いしたというわけです。
なおき師範によると「第一背鰭基底直下の横列鱗数がカマヒレボラは大体10枚程度、タイワンメナダは大体12〜13枚程度」だそうです。いつも勉強になります。
ただ、タイワンメナダと呼ばれる種類は、3種いる隠蔽種群のようで、私がタイワンメナダと同定した個体と、カマヒレボラと間違えた個体が、同一種かはわかりません。
それと3つ写ったタイワンメナダの左側は、更に違う種類の疑いもあり、学名も混乱しているようで、もう何が何だかわかりません。ボラ道は何年経っても白帯です。
写真は27日に捕ったニホンウナギです。今日の晩御飯にしました。クーラーボックスに氷を入れるのを忘れて、半分腐りかけていましたが、捨てずに食べました。
黄色は先月の琵琶湖産。どちらも味はほぼ同じ(脂度数1、美味度数2、40点)。三重県産は氷なしの臭みがほんの僅かにありました。次はオオウナギを捕りたいです。

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