ハイパーモロコですが、水槽内ではタモロコとホンモロコの中間的な位置を泳いでいます。
また、その様子もタモロコのように図太いわけでもなく、ホンモロコのように臆病なわけでもなく、
摂餌する様子も中間的にしか思えません。私の中でほぼ結論が出た状態で、鰓耙数を調べるために、
殺すのが惜しくなってしまったので、その他の特徴からホンモロコ×タモロコと判断しました。
ハイパーイサザですが、まだ結論が出ません。臀鰭分岐軟条数を撮っておくんだったと後悔しています…。
日本産魚類検索ではイサザ(胸鰭軟条数19本,第二背鰭1棘10分岐軟条)、ウキゴリ(胸鰭軟条数21本,第二背鰭1棘10分岐軟条)。
ハイパーイサザの胸鰭軟条数は右側で18本でした。左側は数え難いものの17か18本だと思います。
イサザ×ウキゴリであれば20本あたりでしょうが、イサザのモードより1本少なく、ウキゴリのモードより3本も少ないです。
第二背鰭は1棘12分岐軟条でした。イサザとウキゴリのどちらよりも2本(ないし1本)多いです。写真右下は普通のイサザです。
普通のイサザと比べてハイパーイサザは、先に記した両面間隔は眼径より明らかに広い、全長約8.5cmと大きいという他に、
第一背鰭と第二背鰭の間が狭い、第一背鰭の黒斑がやや広い、体側中央の斑紋や鞍状斑がやや細かくて薄い、
尾鰭後端上方付近に黒色素胞がほとんどない、などの多くの違いがあります。普通じゃないのは確かですが、
ウキゴリの特徴はほとんど見られないこと、琵琶湖で他に類するものは、イサザくらいしか考えられないことから、
これまで知られていたイサザの特徴を飛び越えた、ハイパーなイサザというしか無さそうです。ある意味激珍です。

|