濃尾平野の淡水魚(9)








クルメサヨリ
 Hyporhamphus intermedius (Cantor, 1842)
  
   
    
  
 
2匹で泳ぐ 冷凍ミジンコを食す
掴めそうで掴めない 2匹が水面近くを泳ぐ
飛び跳ねる
汽水域で採集することがあります。淡水域にも遡上して希に見られます。 最下段の写真2枚(同一個体)はサヨリの疑いもありますが、下顎が折れたクルメサヨリと同定しました。



ダツ
 Strongylura anastomella (Valenciennes, 1846)
  
汽水域で写真の1個体のみ確認しています。



ムラソイ
 Sebastes pachycephalus pachycephalus Temminck and Schlegel, 1843
汽水域などで採集されることがあるようです。



カサゴ
 Sebastiscus marmoratus (Cuvier, 1829)
汽水域などで採集されることがあるようです。



マゴチ
 Platycephalus japonicus Cuvier in Cuvier and Valenciennes, 1829
   
    
    
 
小型個体の後に大型個体が出現 手掴み成功
泥上に隠れていた 中サイズをやすで刺しました
岐阜県で目撃した大型個体
汽水域で採集することがあります。岐阜県でも希に見られます。



オヤニラミ  国内移入種
 Coreoperca kawamebari (Temminck and Schlegel, 1843)
   
    

カメラに寄る
2000年以降に放流されたようで生息水域は限られています。こうした放流がなくなることを切願します。



スズキ
 Lateolabrax japonicus (Cuvier, 1828)
  
   
    
  

大寒の汽水域で見つけた
汽水域を中心に見られます。夏は幼魚が淡水域でも捕れます。 最下段の個体は2000年7月に愛知県側の下流域で捕獲し、 スズキと比べて吻が短く鱗より大きな暗色点があるというタイリクスズキの特徴も見られるため、 京都大学の井関智明さんに同定をお願いしたところ「写真だけでは正確なことは言えないが、 タイリクスズキである可能性も考えられる」とのことでした。快くご教示くださり感謝いたします。



オオクチバス  国外移入種
 Micropterus nigricans (Lacepède, 1802)
  
    
1990年代に猛烈な勢いで生息水域が増えました。現在は徐々に減っている印象があります。 写真の個体は雑種ではなく、オオクチバスと思われますが、形態形質からの識別は極めて難しいため、同定が正確とは言えません。



オオクチバス類  国外移入種
フロリダバス or オオクチバス×フロリダバス
 Micropterus salmoides (Lacepède, 1802)

フロリダバスの疑いが強い
濃尾平野ではオオクチバス、フロリダバス、雑種(これら3者を当サイトではオオクチバス類として扱っています)が確認されています。



コクチバス  国外移入種
 Micropterus dolomieu (Lacepède, 1802)
   

やすで捕獲

水温30℃の汽水域で見られた
幼魚から成魚が見られることから、定着しているようです。汽水域で見られることもあります。



ブルーギル  国外移入種
 Lepomis macrochirus macrochirus Rafinesque, 1819
  
   
    

汽水域にも生息する外来魚

動いたイシガイに興味を示す
オオクチバスと時をほぼ同じくして生息水域を拡大させました。 クロダハゼ類(不明型?)が極めて多かった池が、2年後にはブルーギルばかりになるなどの現象が起きています。 現在も生息範囲を拡大している印象を持ちますが、個体数は少し減った感もあります。



マルアジ
 Decapterus maruadsi (Temminck and Schlegel, 1844)
汽水域などで採集されることがあるようです。



ギンガメアジ
 Caranx sexfasciatus Quoy and Gaimard, 1825
汽水域などで採集されることがあるようです。



ヒイラギ
 Nuchequula nuchalis (Temminck and Schlegel, 1845)
   

餌を食べる時に口が伸びる

静止と俊敏の繰り返し
主に汽水域で見られますが淡水域まで遡上することもあり、 ゼゼラ河川集団などの純淡水魚と同時に捕れることがあります。



クロサギ
 Gerres equulus (Temminck and Schlegel, 1844)
汽水域などで採集されることがあるようです。



コショウダイ
 Plectorhinchus cinctus (Temminck and Schlegel, 1844)
汽水域で1個体を目撃しました。



クロダイ
 Acanthopagrus schlegeli (Bleeker, 1854)
   
 
泥底で寝ているようだった 濁りが酷い中で見られた
淡水で成魚が見られた
汽水域で採集することがあります。



キチヌ
 Acanthopagrus latus (Houttuyn, 1782)
   

浅場で幼魚が浮いていた

泥に潜る
汽水域で採集することがあります。



マダイ
 Pagrus major (Temminck and Schlegel, 1843)
汽水域などで採集されることがあるようです。



ニベ
 Nibea mitsukurii (Jordan and Snyder, 1900)
汽水域などで採集されることがあるようです。



コイチ
 Nibea albiflora (Richardson, 1846)
汽水域などで採集されることがあるようです。



シロギス
 Sillago japonica Temminck and Schlegel, 1842
汽水域などで採集されることがあるようです。



カワスズメ  国外移入種
 Oreochromis mossambicus (Peters, 1852)
ナイルティラピアと誤同定している疑いもあります。



ナイルティラピア  国外移入種
 Oreochromis niloticus niloticus (Linnaeus, 1758)
   
    
    
 
急に逃げ出す 2匹揃って泳ぐ
大きな群れが移動する カワウから逃げる
名古屋市を流れる典型的な都市河川に多く見られ、なぜかシンボルフィッシュ的な存在になっています。岐阜・三重県では希です。



コンビクトシクリッド  国外移入種
 Amatitlania nigrofasciata (Günther,1867)
    
温排水の流れる川で釣りをされていた方が、この魚を釣られていました。 その方のお話だと2000年から釣れ始めて、今では普通に見られるようです。 単発的な熱帯魚の放流とは異なり、数もそれなにりいるようで、 安定した温排水やナイルティラピアも生息することから、繁殖も可能だと思われます。 私が教えて頂いたのは2001年8月で昨年から釣れているということは冬越した可能性も高いと考えられます。 現在のところ確認できている水域は狭いですが、ここから別の場所へ放流されて広がらないように注意が必要です。 私は1時間ほどの採集で2001年9月に2個体を確認しています。 同定は「写真掲示板 2001年12月」にてご教示頂きました。 ブラックバンデッドシクリッドという通称名よりも、近年は英名のコンビクトシクリッド(コンヴィクトシクリッド)と呼ばれているようです。 近年は生息を確認していません。



シマイサキ
 Rhynchopelates oxyrhynchus (Temminck and Schlegel, 1842)
  
   

石の間にある餌を探す

手掴みに失敗
秋の汽水域でよく見られます。



コトヒキ
 Terapon jarbua (Forsskål, 1775)
  
汽水域で採集することがあります。



キュウセン
 Halichoeres poecilopterus (Temminck and Schlegel, 1845)
「岐阜県の動物」によると長良川河口から18km上流で確認されていますが、 現在は長良川河口堰の影響で、淡水化して絶えたものと思われます。