オヤニラミなど特定の種類だけ駆除すると他の移入種にその空間を与えるだけになることもあり、オオクチバスとブルーギルを駆除したらオオカナダモが爆発的に増えたなど、その弊害も軽視できないため意味ある行動にするためにも様々な配慮が必要です。駆除する際はオヤニラミを含めた移入種を丸ごと駆除することが理想だと思います。現実的には川の周辺にセイタカアワダチソウが並び、ミシシッピーアカミミガメが甲羅干し、川に入ればオオカナダモの中からアメリカザリガニが出てきて、場を荒らすなとヘラ釣りしている方に怒られるという状況です。
駆除は義務ではなく魚が好きな方は特に駆除行為に心を痛めることでしょう。私の場合はこれまで全く確認できなかった水域で移入種が僅かに捕れた場合は、それらを駆除によって良い影響が大きいと考えられるため駆除することが多いです。逆に私が駆除したくらいではどうしようもないような状況であれば手遅れと判断して放置します。ただし諦めたらそれまでなのと移入種問題のアピール目的で駆除することもあります。駆除も大切ですがこうしたオヤニラミなどの問題を増やさないためにも、放流を未然に防ぐことがどれだけ大きな意味があるかをまず啓発したいと思っています。優先してやるべきことは駆除ではなく駆除しなくても良いようにすることですね。
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